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2005/04/27

JR惨事遠因

JR西日本がなぜ、あのような大事故を起こしたのか。
直接の原因は調査を待たねば分かるまいが、その遠因なら思い当たる節がある。

ekimeiold2大規模な人員整理、
言い換えれば国労(国鉄労働組合)をつぶしたことだ。

中曽根が首相だった時(1982-87)、国鉄の分割民営化に力を注いだのは、そもそも国労をつぶしたかったからだ。

それほど、国労は強かったらしい。
私にも、小学生か中学生の頃までは、しばしば鉄道のストがあった記憶がある。

鉄道のストは大迷惑だ。しかし、大事故よりはマシだ。

国鉄分割民営化の後、キオスクやJR経営のコンビニで働く中年男性が増えた。とても客相手に向かないと思われる人が多かった。私自身も不愉快な思いをしたことが一度ならずあった。
しかし、彼らのみを責めるのは酷である。なぜなら、彼らはJRに残ることを許されなかった男たちだからだ。

asakaze 彼らの多くは高い技術を持つ国鉄マンだったらしい。運転士も立派な技術職だ。
非常に重い貨物列車を規定通りの場所に停車させるのは、神業が要求されるそうだ。旅客用電車でも、私鉄よりも長い車両に大勢の客が乗るJRは、より高い技術が必要だろう。
そういう職場から、技術者たちが大量に追われた。

JRが運転士を売店に回すのは、ホンダがF1のエンジン開発者を営業に回すようなものだ。

私自身は、労働組合に参加したことがないし、共産党は自民党と同じぐらい嫌いである。それに、従業員が経営者と対立せず、愛社精神を持って働いていたことが、日本を経済大国に押し上げた要因であるとも思っている。要は、労働運動は日本にはなじまないと思う。

しかし、技術を持つ誇り高き男たちを追い出した国、国鉄、JRのやり方は納得できない。

彼らが追放された後、JRで「運転技術を磨いても、辞めさせられたら技術を活かしようがない。それより、上司のダイヤ遵守命令を聞く方がいい」という風潮が生まれていたのではないだろうか。

実際、関西には阪急・近鉄・京阪・南海・阪神・山陽など多くの鉄道があるが、大幅なダイヤの乱れや事故が起こるのは、たいていJR西日本である。

いや、一つ忘れていた。大阪市営地下鉄・ニュートラムだ。「公僕」という語を完全に死語にした大阪市の体質とJRの体質に共通するところがあるのではないだろうか。

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