暑苦しくなる前に
朝晩、爽やかだ。若い頃は、天候のことなど気にしたことがなかったが、最近は一年中、初夏だといいのになんて年寄りくさいことを思う。
日本の夏はあまりにも蒸し暑い。古来、家屋も夏の蒸し暑さをうまく過ごせるよう工夫が施されてきた。だから、あまり理屈っぽいのや、細かいのは、暑苦しくて嫌われてきたのだろう。今の爽やかなうちに、うっとうしいことを一つ。
アメリカ人のパーセント好きの影響を受けてか、日本でも百分率がよく使われる。それは別にいいのだが、使われ方が気になる。
「A市の人口増加率が昨年の2%増から、今年は1%増となり、1%減りました(???)」
これは、間違っている。人口増加率が主語なら、50%減のはずだ。
「売り上げが20%落ちた時、20%取り戻そうとする奴はダメな奴だ。25%戻そうとする奴ができる奴だ(???)」
これも(元の売り上げ以上を目指せという意味で言っているのなら)、間違っている。計算すればすぐ分かる。
元の売り上げを1000万円とすれば、20%減れば、1000万円×0.8=800万円。
そこから25%増えると、800万円×1.25=1000万円 で元に戻るだけだ。
分かりやすくするために元を1000万円としたが、これをaに変えても計算結果は同じだから、元がいくらであろうと間違っていることに変わりはない。
まあ、私も6月の中旬にもなれば、どうでもよく感じるようになるのだが、今のところは気になる。ちなみに「2%増から1%増となり、1ポイント減少しました」などと、やや工夫した表現も聞かれるが、小手先でしのいでいるという感は免れない。
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