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2005/05/27

えーっと

昨日、えと についてちょっと書いたので、少し追加を。

えと と言えば、今は「ね、うし、とら、・・・」という十二支が思い浮かぶが、本来は十干の方を指していたものらしい。
甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸 という十干を訓読みすれば、きのえ、きのと、ひのえ、ひのと、つちのえ、つちのと、かのえ、かのと、みずのえ、みずのととなるが、これは、五行の木・火・土・金・水兄(え) と 弟(と)をつけたものである。
例えば 甲 を きのと と呼ぶのは、五行の最初の 木 に 兄を加えて「木の兄」つまり「きのえ」とするからである。
(兄を「え」と言うのは、天智天皇が即位前、中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)だったことを思い出すと分かる)
この「え」と「と」から えと となったらしい。

ただし、年や月や日などを表す際には十干の後に十二支を加えた60の組み合わせが用いられる。
例えば、672年に起こった古代史最大の内乱、壬申の乱は、「みずのえさる(壬申)」の年に起こったので、そう呼ばれるのであり、新政府軍が幕府軍を打ち破った戊辰戦争は、「つちのえたつ(戊辰)」の年に起こったためそう呼び習わされ、また、大正13年に西宮にできた球場はそれが、「きのえね(甲子)」の年に当たるため、甲子園と命名されたのである。eto

ついでだから、もう少し。
十二支の方は、右図のように時刻や方角にも使われていた。
時刻の方は、夜の12:00が「ねのこく(子の刻)」、夜中の2:00が「うしのこく(丑の刻)」、という具合で、7番目の「うまのこく(午の刻)」が昼の12:00ということになる。12:00きっかりを「正午」というのは、正に午の刻ということであり、午の刻より前を「午前」、後を「午後」という。
方角の方は北を「ね(子)」とし、右回りに30度ごとに十二支を割り振る。北極と南極を結ぶ経線を「子午線」とも呼ぶのは、北を表す「ね(子)」と南の「うま(午)」を結ぶからであり、「うしとら(艮)」の方角は鬼門だ などというが、うしとらは「丑寅」で丑と寅の方角の間、つまり北東を指す。
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