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2005/06/03

分かったような分からないような、それがいいのですか?

「自由」について、中学生が先生と議論したら、絶対にかみあわないだろう。それは、「自由」の定義が双方で異なるからだ。

生徒側・・・自由とは束縛がないこと
教師側・・・自由とは、全て自己責任のもとで、自ら判断を下す状態

ジェネレーションギャップがある場合に限らず、議論が本職のはずの代議士でさえ、鍵となる言葉の定義を確認しあわずに不毛の議論、いや言い合いを続けている。

日本人は、そこはかとなく漂う雰囲気を感じ取るのに優れている。そうでないと、俳句が大成するはずはなかった。しかし、この美点は欠点にもつながる。何となく分かればそれで良しとしてしまう傾向が強いことだ。

アイデンティティ とか コミュニケーション とか コンプレックス とか、元の意味をきっちり把握せずに使うから、建設的な議論が成立し難い。

もともと、こういう傾向はあったと思うが、最近は(正の)加速度がついている気がする。例えば、洋画。

オーシャンズ・イレブン コラテラル モーターサイクル・ダイアリーズ オールド・ボーイ

挙げるときりがないが、もうただ英語をカタカナに置き換えただけ。配給元も内容をちゃんと把握しているのかどうか怪しい。
かつての名画と比べてみよう。( )内は原題と直訳。

荒野の七人(the Magnificent Seven 素晴らしい七人
愛と悲しみの果て(out of Africa アフリカから
明日に向かって撃て(Butch Cassidy and the Sundance Kid ブッチ・キャシディとサンダンス・キッド
アパートの鍵貸します(the Apartment アパート
博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(Dr. Strangelove or How I Learned to Stop Worrying and Love the Bomb ストレンジラブ博士 または私は如何にして心配するのをやめてその爆弾をあいするようになったか

かなり苦心してタイトルを日本語にしているものが多かったのだ。洋楽も同様。

素顔のままで(Just the Way You Are 君が今ある状態だけで
素直になれなくて(Hard to Say I'm Sorry ごめんなさいと言いにくい
見つめていたい(Every Breath You Take 君が行うすべての呼吸
遥かなる影(Close to You あなたに近づいて

名画も名曲も、題名から既に名作だと思えてくる(作った本人たちは、この日本語の良さを理解できないだろうが)。

附記)
当然かもしれないが、元の方が優れているものもある。

ビキニ・スタイルのお嬢さん(Itsy Bitsy Teenie Weenie Yellow Polka Dot Bikini ちっちゃなちっちゃな黄色い水玉模様のビキニ

これなどは、意味はともかく、音の点では断然元のほうがいい。まあ、これをカタカナでイッチー・ビッチー・・・などとやると、せっかくの音のよさもだいなしになるが。

最悪なのは何と言っても、曲にも映画にもある、

ビートルズがやってくる ヤア! ヤア! ヤア! (A Hard Day's Night きつい日の夜

曲の良さを題名がだいなしにしている。ポールやジョンは、A Hard Day's Night が The Beatles are coming. Yeah! Yeah! Yeah! という意味の日本語に訳されたことを知っていたのだろうか。後でヨーコが教えたかな?
→人気blogランキング へ(今朝8:30で28位でした。最近、25位以内が保てない・・・)

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