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2007/06/22

何とはなく 寂しい週末

今朝は起きたときから小雨がぱらついていた。五月雨らしい雨。

雨は別に嫌いではない。本が深く読める気がするし、頭がよく回転する気もする。

それに、さっき気づいたが、ミジンコが出ない(何のことか知りたいという方は→「ミジンコがついてくるんで、引きこもろうと思うんですけど」。外を見ても大丈夫。

だけど、今週は、この雨で寂しさの増す週末になりそう。
というのも、ミッドウィークにこんなことがあったのです。

携帯からSmoke on the Waterが流れた。学生時代の友人からの電話にはこの曲を設定している。

「もしもし、○○ですけど。分かる?」

声の主は、友人ではなくアルバイト先の先輩。非常に世話になった人だ。僕には酒の師匠が2人いるが、そのうちの一人。もちろん、覚えていたが、声がしわがれて変わっていた。

「ごぶさたしてます」

「どう、元気?」

「おかげさまで、元気です。どうされたんですか?」

「いやぁ、実はな、俺、今年の3月で仕事やめて、今、前の職場から独立してやってはる人のところにおるねん」

「そうなんですか」

「うん。お前はまだ△△におるんやろ?」

「いえ、6年前にやめたんです」

「えっ、ホンマかいな? 花形の部署で中心なってやっとったんちゃうん? なんでなん? もったいない」

急に声が大きくなった。本当に驚いているようだ。

「いやぁ、そんなええもんちゃいましたよ。僕も前の職場の上司が独立しはって、今手伝ってるんです」

「そうか……」

しばらく、沈黙があり、気を取り直したかのように、こう続いた。

「まぁ、前は、お前のおった上場企業の殿様と、俺のおった地方豪族は仲が悪かったけど、今は弱小同士、助け合えることもあるんちゃう?」

「そうですね。ぜひ」

「久しぶりやし、話したいなぁ。会えんかな?」

「いいですよ。飲みに行きますか?」

「いや、職場にお邪魔してもええかな?」

「えっ、いいんですか、職場で」

「うん、お前lんとこの代表さんにも、ちょっと挨拶しときたい思てな」

「分かりました。じゃぁ、明日の2時ごろはいかがですか」

「分かった。それぐらいに伺うわ」

翌日。先輩が来た。でも、一人ではなく、二人だった。先輩は、よく肥えていた。池中玄太を10kgは超えていそうだ。

「こちらは、今おるとこで、いっしょにやってる人やねん。お前が△△におったことを俺が話したら、ぜひいっしょに来たいって急に二人になったんや」

「そうですか。よろしくお願いします」

「お前、まだ△△と人脈あるんちゃうん?」

一緒に来た人の名刺を見ながら、先輩のこの発言を聞いて、鈍い僕もようやく分かった。

そもそも、最初に電話してきたときから営業だったのだ。先輩の今の勤め先が、人材派遣もしていて、僕の前の勤め先である△△と取り引きしたがっているだけなのだ。△△は基本的に人材を自社で教育する方針で、派遣を受け入れていなかったが、事業拡大中の今なら食い込むチャンスと見たのだろう。

それなら、そうと最初から言ってくれればいいのに。

久しぶりやから話をしたいとか、弱小同士助け合えるとか、急にもう一人来たくなったとか、そんな嘘をつかなければいいのに。

まぁ、その先輩も厄年を過ぎた頃で、僕が大学の時にお世話になった20代半ばの頃と一緒でいられるはずはない。

スーツが見てすぐ高級と分かるものだったし、着こなしもソツがなかった。世慣れたのだろう。良かったですね。

でも、恐らく再び始めたタバコのせいであろう しわがれた声と、顔に浮かんだ脂はちょっと不健康そうに見えました。
お体にお気をつけて。

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