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2007/08/05

蝉時雨 そして 過ぎ去りし日の過ち

日本語っていいなぁと思う言葉がいくつかあるけれど、

蝉時雨 せみしぐれ

この言葉もその一つ。

だまされたと思って試してください。この言葉の素晴らしさが実感できます。

1)エアコンを切り、窓を全開にする。

2)蝉の鳴き声が、聞こえてきますね。そこで、「あー、蝉がうるさい」と叫びたくなりますが、ぐっと抑えて、

「蝉時雨、か」

とつぶやいて下さい。最後に「か」をつけるのも忘れずに。

3)暑苦しさを忘れます。

あ、ただし注意が2つあります。
注1)暑苦しさを忘れる効果は、長続きしません。また、多分に気分的なものであり、熱中症を防げる性質のものではありません。

注2)西日本の人は、今年は効果を感じるのが難しいかもしれません。
今年は、クマゼミの大発生の年らしいので。

クマゼミって、なんで、あんなに腹立つんだろう。

子どもの頃、蝉とりをしていても、クマゼミを狙うのは、小学校に入る前のちびっ子だけだった。小学校以上の子は、クマゼミやアブラゼミには見向きもしなかった。ミンミンゼミやニイニイゼミ、カナカナが捕れるとうれしかった。

クマゼミは、関西では最もありふれたセミであるが、大学の頃、関東や東北から来た奴らは、クマゼミを珍しがっていた。そして、ミンミンゼミを珍しがる僕をも珍しがっていた。関東では、ミンミンゼミが多いとの事だった。それに、カナカナはヒグラシと呼ぶことも知った。ヒグラシという名を知らない訳ではなかったが、教科書に載る時などの正式名称で、普通の人が日常生活でヒグラシなんて呼ぶとは思いもしなかった。

話を戻します。クマゼミに腹が立つのは、ありふれているからではなく、鳴き声が癇に障るからだろう。

言うまでもなく、ミンミンゼミは
「ミーーン、ミンミンミンミンミンミンミンミィーン」
と鳴くが、クマゼミは、

「ヴゥーーーー、ジィーーーーーーーーージャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジャジジジジジーィ」

と鳴く。 とにかく、暑苦しい。アブラゼミとクマゼミが両方鳴くと、こちらも勘弁してくれと泣きたくなる。捕まえた時のうるささも、この2種が双璧だろう。

そのクマゼミは4年に1度大発生するそうで、今年はその年に当たっており、大阪では鳴き声の音量が去年の2倍以上という予測もあるようだ。
蝉時雨ではなく、蝉集中豪雨という感じ。

附記1)
セミの鳴き声は、こちらで聞くことが出来ます。僕は、窓を開けたまま聞いたので、外の生演奏との合奏となり、頭をマドラーでかき回されたような気になりました。このホームページは非常によくできています。鳴き声以外も非常に参考になります。

附記2)
もう、今なら言ってもいいでしょう。長い間、深層心理の奥底に押し込まれていた禁断の記憶・・・。

小学3、4年生の頃、性転換手術をしたことがあるのです。
僕が受けたのではありません。僕が他者に施したのです。

セミが鳴くのはオスだけだってご存知ですよね?
オスのセミの腹部を見ると、メスにはない銅色の部分が左右についています。これが声帯(って言うのかどうかは不明ですが)で、これを剥がすと鳴けなくなります。

クマゼミやアブラゼミは捕まえたときのうるささがたまらないのですが、その2種に対して、しばしば性転換手術を施し、オスをメスにしていました。すみません。皆さんに、少しでも静かな日本の夏を楽しんでもらいたいと思い、日々努力していただけなんです。ごめんなさい。

附記3)
藤沢周平の小説が好きで、いくつか読みましたが、『蝉しぐれ』は本当に素敵な作品です。夏には新潮文庫のコーナーに平積みされていることが多いので、未読の方は一度お試し下さい。

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