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2008/07/01

プロに付加価値は必要か

前回に続いて、今回も他のブログにインスパイアされた記事です。

何よりもアメフトの好きな僕はほぼ毎日生沢浩のNFLレポート Inside Blitzを見ています。
よくNHKのスーパーボウル直前特集などで出ている生島淳(生島ヒロシの末弟です)は、やっぱり専門はラグビーなんだろうなぁという気がしますが、生沢さんは、より深く、より広く、さまざまな角度からアメフトの楽しみ方を示してくれます。

まずは、僕が触発された、生沢さんの次の記事をご覧いただければ幸いです。
解説ウラネタ: W11 KC@INDから チーフス編④

よかった。戻ってきていただいて。
Inside Blitz に移ったら、そっちの方が面白くて、もうこちらに戻ってこないのかと思っていました。

僕は、1990年前後に活躍した クリスチャン・オコイエ というランニング・バック(RB)が好きでした。

~アメフトに詳しくない方のために~
RB ランニング・バック というのは、クォーター・バック(QB)の後ろにセットし、QB クォーター・バック からボールを渡されてランプレーを進めたり、たまにパスを捕ったりもするオフェンスの花形ポジションの一つ。

野球のバッターに、ホームランバッターや、アベレージヒッターがいるように、RB にも色んなタイプがいる。華麗なカットでディフェンスをかわす俊敏な RB もいれば、パワーでゴリゴリ進める大型 RB もいるし、ランプレーよりもパスプレーで活躍する RB も。
~ 以上 ~

ナイジェリア出身のクリスチャン・オコイエは典型的なパワーバックで、タックラーを弾き飛ばしながら進むという印象です。あまりのインパクトから、ナイジェリアン・ナイトメア(ナイジェリアの悪夢)と呼ばれていました。

その凄さは次の映像が一番よく分かって頂けると思います。You Tube に投稿されたものです。Christian "The Nigerian Nightmare" Okoye

すっかり、話がそれてしまいましたが、このオコイエが好きだったために、彼が属していたチーフスは、パワーランニングゲームを行うチームであるべきだという固定観念が僕の中でできてしまいました。

そのチーフスで、21世紀の到来と同じ頃に、プリースト・ホームズ という優れた RB が活躍し始めました。中央をパワーで進むタイプではなく、両サイドのオープンフィールドを華麗に走るタイプで、僕はがっかりしました。

そのホームズが怪我をし、パワー RB のラリー・ジョンソン が登場した時は本当にうれしかったものです。ファンなんて薄情なもので、ホームズ の怪我のことなんて、少しも気にかけませんでした。

基本的に、僕は、プロはその本職で魅了することにしか価値がないという考えです。
だから、野球選手がオフに色んなテレビに出るのは嫌いだし、バラエティ番組にしか出ずネタをやらない芸人は、芸人という肩書きを捨てるべきだと思っています。

逆に、芸さえ面白ければ、芸人が問題を起こそうがそれは別に気にしません。必要なら、法に則って、他の問題と同じように処罰すればいいだけです。

社会的影響などとのたまう方々もおわしますが、芸人の私生活に影響される社会が未熟なだけだと考えます。問題を起こさなくても、笑いのためには、他人への配慮を欠いたデリカシーのない発言を続ける、芸人もどきの方が、悪影響大です。彼らは視聴率が落ちない限りテレビに出続けますから。

産業の付加価値信仰が、社会のあらゆるところに浸透しています。アニメ化やゲーム化の難しい漫画はジャンプには掲載されないのでしょうし、トークの苦手な芸人やスポーツ選手は注目されません。

僕は、その手の本業以外の付加価値部分は、軒並み嫌いです。

ただ、『スポーツ・イラストレイティッド』や『ナンバー』などに載る、選手の内面や生き方に関する記事は気に入るときがあります。それは、本業に関わることだし、単なる産業的付加価値ではなく、文化の一面だと感じるからです。

この記事で最初に紹介した生沢さんの記事にしても、怪我でパフォーマンスを見せることのできない ホームズ にはプロとしての価値がないと言えなくはないのですが、同じ男として、彼の下した決断や、行ってきた行動、それを支えた意志を考えると、華やかなプレーでタッチダウンを奪ったときと同じような、あるいは、それ以上の感動を覚えるのです。

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