霧雨に煙る里の秋(1)~岩谷峠
前週に明石海峡大橋と夕焼を撮りにいったものの、肝心の夕焼がイマイチだったので、リベンジに出かけるつもりだったのですが、初日の 9/28 はあいにくの雨。仕方なく、終日 家で読書。昨日の記事(→迂闊だった、でもその分ハッピー)で書いた 『夏草の賦』 や、一緒に買っていた丸谷才一のエッセイを読んで過ごしました。
晩の天気予報では、翌29日も雨。うんざりしましたが、雨の風景を撮ろうと気をとり直しました。故 前田真三 氏の写真で霧に包まれる信州の村をしっとりと撮った写真を以前に見て憧れていたので、それに倣いたいという気持ちが起こったのです。
ただ、さすがに、神戸から信州日帰りはちょっと難しい。先立つものもないし。
でも、山里という点は譲れない。どこがいいだろう?
淡河おうご にしました。六甲山地の北側です。県外から来た人を案内すれば、きっと神戸市であることを信じてもらえないでしょう。海と山に挟まれた街、というイメージは正反対の山に囲まれた盆地なのです。
阪神淡路大震災の際、海沿いの鉄道や高速道路・国道が分断されて通勤できなかった時に、平時に車で真っ直ぐ東に進めば40分か50分ぐらいで着くところを、まず北に上がりそれから東へ進んでから南に下りるというルートで2時間半~3時間かけて通ったことがありましたが、その時にその淡河を通って、僕自身、こんなに鄙びたところがあるのかと感じたことを思い出したのです。
今回のテーマは
里の秋 雨 霧
です。占いで、「直感を信じて吉」とあったので、あまり下調べはせずに、いいと思うたびに車を停めて撮影することにしました。
29日も予報通り朝から雨。神戸の最低気温17度。最高気温は18度の予想で、神戸としては11月中旬並みとのこと。出したばかりの長袖シャツを着て、さらに上着もひっかけて出発。
六甲の山並みを越えた頃から霧が目に入ります。いい感じ。岩谷峠の途中でため池を見つけ、早速撮影しますが、大失敗。感じたことが5%も写し出せませんでした。雨の日の撮影はやっぱり難しい。
その後、川沿いを進むようになり、心が弾みます。滝を撮るようになってから、水の流れに敏感になっているのです。
でも、なかなか車を停められない。峠の道なので、路肩が狭いというよりほとんどなく、大型トラックもよく通る国道なので、街中のように路上駐車というわけにはいきません(僕は路上駐車をしないことにしていますが)。
それでも、何とか駐車できるスペースを見つけ、いそいそと車外へ。
まずは川に目がいきます。川…と言っても、降り続く雨なのに、水量がなく底が見えており、下と両側の三面完全護岸なので、ダムから続く疎水と思われます。神戸の北部にはダムがちょこちょこあるのです。それにしても、雨の感じを出すのはやっぱり難しい。
反対側は、大きな段差があり滝のようになっている…と推測されるのですが、残念ながら見えません。ただ、谷の向こうにかすかに町が見え、いい感じに霧で煙っています。微風があり、霧がゆっくり流れて来るのが素晴らしい。この感じを出すには、どう撮影すればいいのだろう?
そうだ、アンダー気味(適正露出より入り込む光を減らし暗くすること)に撮ればいいのでは。木々の緑と霧を両立させようと欲張るから、さっきのようなどっちつかずの写真になるんだ。きっと。
いかがでしょう? さっきのとほぼ同じ場所から、角度だけ少し変えて撮ったものです。
シャッター速度 1/400秒、絞り f4 です。(さっきのは 1/60秒、f5.6 です)
今回の撮影ポイントです↓。地図の + を押せば拡大され、- を押せば広域図が表示されます。矢印はスクロール用です。地図の埋め込み方を知ったので、うれしがって使ってみました。
長くなったので、肝心の淡河は次回にします。今度は 里の秋 にふさわしい内容に…なればいいなぁ。
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コメント
はじめまして~♪
日本の里の秋、味わわせていただきました
雨の水玉をいっぱいにつけた彼岸花、雨にも似合う花なんだなって思いました
花びらの形もそのままに綺麗ですね
神戸と言えば、海に面した山が迫った土地に近代的なビルが建ち並んでいる、そんなイメージを思い浮かべます
車で少し走れば、こんな山里のような風景が広がっているのですね
雨や霧に煙る風景も風情が感じられていいものですね
川の写真もいいですね!
雨の日は川も全く表情を変えますものね
またゆっくりおじゃまさせてくださいね
まずは、ご挨拶を・・・よろしくお願いします
投稿: vanilla | 2008/10/02 12:58
雨での撮影は一般に嫌われますが、なかなかしっとりとした風情でよく撮れていますね。
投稿: もうぞう | 2008/10/02 20:11
vanilla さん
はじめまして。こちらこそよろしくお願いします。
> 神戸と言えば、海に面した山が迫った土地に近代的な
> ビルが建ち並んでいる、そんなイメージを思い浮かべ
> ます
そうなんですよね。六甲の南側、つまり海と山に挟まれた方の神戸で生まれ育った僕は、かつて、海の見えない場所が窮屈に思え、大学時代を過ごした京都は、母親の故郷であるにもかかわらず、どうしても好きになれませんでした。
でも、最近は、自分でも驚くぐらい変わり、大学の頃、もっと京都をあちこちうろちょろしておけばよかったなぁ、などと思うこともあります。とにかく、今は山里が大好きです。
次回は、もうちょっと里の秋という風情をお伝えできるよう努めます。乞う(ちょっとだけの)ご期待。
もうぞうさん
ありがとうございます。そう言って頂けると、更なる気力が湧きます。
本文では書きませんでしたが、雨に備え、カメラをビニル袋で覆い、ファインダーの所だけ破り、一脚と三脚をかついで行きました。ちなみに、カメラ、カメラバッグ、一脚、三脚など撮影に使用したものはほとんど全てもらいもので、唯一僕が用意したのは、ビニル袋です。
投稿: 圭太 | 2008/10/03 10:35