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2009/06/17

2000年の時を越えて

mobaq これは何でしょう?

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ほとんどの方が大体のところまで正解すると思いますが、完全に分かる方はあまりいらっしゃらないでしょう。

   「簡単やんけ。ハスやハス」

と思われた方、結果は…

ピンポン & ブー

もっと正確にお願いします。では、第2ヒント↓。

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いかがでしょう?

ちなみに、去年の僕にはさっぱり分からず、この辺りでイライラして、

「ハスの種類なんか知るかい、もったいつけんと早く答え言わんかい」

と怒鳴るところですが、勿体をつけるだけの価値はある特別な蓮なんです。

答えは

大賀蓮

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です。

遺跡から発掘された2000年以上前の種子を、大賀博士が苦労の末に発芽させた蓮。敗戦後間もない頃のことだそうです。

高校生の子供に得意気に話すと、何と既に知っていました。何でも生物の教科書に載っているとのこと。僕の頃にも載っていたり、先生が話したりしていたのかな?何しろ、生物の科目を「なまもの」と呼び、腐ったような点数を取り続けていたからなぁ。

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僕が知ったのは全くの偶然。本当は花菖蒲を撮りに出かけたのですが、事前の情報とは全く違って期待外れでした。そのまま帰るのはあまりに悔しいので、ちょっと寄り道をして、前から気になっていた蓮で有名だという平池に寄ってみたのです。

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非常に多くの種類の蓮があります。↑のような真っ白いのや(「王子蓮」だったかな)

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↑のような黄色いものまでありました。

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もちろん、↑のような赤系統の品種が最も多いのですが。

そういう蓮池をぐるっと回って写真を撮り疲れた頃に、最奥部に行き着きました。やたら大きな葉がうじゃうじゃ茂っていますが、花は見当たりません。帰ろうとしたその刹那に目にしたのが、大賀蓮の案内表示だったのです。

卑弥呼より古い時代、ひょっとすると縄文時代のものかもしれない種子から発芽したという大賀蓮に興味を惹かれ、注意して観察することに。

7月上旬が例年の見頃という説明があり、2週間以上も早いので、他の見物客たちも
「やっぱりちょっと早かったな」
などと、足早に通り過ぎて行きます。

でも、よく探すと多くのなかで3輪だけ花が咲いていました。最初に見つけたのが、冒頭のクイズで使った花。きれいに咲いていましたが、葉陰で全体が見えません。

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2つ目に見つけたのが↑。まだ咲きかけ。そして、最後に見つけたのが、第2ヒントの花托のアップから3枚連続で紹介した、満開の花です。

大きな花は大味な感じがしますが、この大賀蓮はメチャクチャ大きいのに、高貴とさえ言えるほどの美しい色です。

ご覧になったことのない方のために、この大きさを伝えたいと思ったのですが難しいですね。一応 試みてみます。↓

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ミドリガメ君がのっかっているのが、大賀蓮の葉です。大きいでしょう(と無理やり説得)。ええい、じゃぁ、次ならどーでぇい。

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大きくて美しいというのは、僕の合わないような気がしていました。恐らく、顔つきからして、僕の中には渡来系弥生人の血が濃く入っているからでしょう。

でも、2000年の時を越えて咲いた大賀蓮が、かすかに眠る縄文系の血を蘇らせたのかもしれません。

付記)前回の記事 再訪 其の壱 で、有言実行をいばった僕は、次の記事は 再訪 其の弐 か飛鳥の記事だと申しましたが、早速その言を違えてしまいました。年々下がる実行の確率…。

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コメント

2000年ハスといわれましたね~
大賀蓮。ちょっと形が違うのかな?

投稿: もうぞう | 2009/06/17 19:32

shine もうぞうさん
蓮の種類は全然分かりませんが、他のものと比べると大賀蓮の方が大きいだけでなく、一枚一枚の花びらが鷹揚な感じがします。曲線が柔らかで。

投稿: 圭太 | 2009/06/18 08:57

圭太さん おはようございます
実は私のブログのサムネイルの写真、四代泰衡の首桶から発見されたという蓮の種子が遥かな時を超えて近年、開花させることに成功したという、中尊寺蓮なのです
昨年の夏、東北を旅した時、偶然出会いました(o^-^o)

私も先日睡蓮を撮りにいきました
ところが午後に出かけたらほとんどの花が閉じていました
睡蓮は(蓮もそうかな~?)朝開いて午後2時ごろには閉じてしまう、というのは本当だったんだと知りましたが、池一面の睡蓮の花を撮ることができずに残念でした

圭太さんは綺麗に撮られましたね
最近は熱帯睡蓮というカラフルな種類の睡蓮をよく見かけますね

投稿: vanilla | 2009/06/18 10:12

蓮と睡蓮は違います。
ピンクの大きい写真は大賀蓮の花です。
中の3枚の白.黄・紅の花は睡蓮です。
蓮の葉は、大きく立ち上がり、花は、4日間咲いてはつぼみ、4日目の午後から、1枚1枚散ってゆきます。
睡蓮の葉は丸くて、水に浮き、つやがあり、途中で切れ込みがあります。花は散らずに、水に沈みます。

投稿: Rinkobaasan | 2009/06/18 14:14

平池公園へ行かれたんですね、小生も大賀蓮の撮影に行くのですが、いつも遅いので残念に思っています。

投稿: kiyomaro | 2009/06/19 00:06

へ・え・え・・・・コメントも共に興味深く拝読しました。世の中、知っていると面白いってことたくさんありますねえ。物知りの人も多い。蓮と睡蓮がちがうんですって。

投稿: 山口ももり | 2009/06/19 08:21

shine vanillaさん
vanillaさんのおっしゃる蓮の写真はすぐに思い浮かびました。初めてブログにお邪魔したときに強い印象を受けたので。
そうですか、泰衡ゆかりの蓮ですか。ちょっと検索してみると、その種子も大賀博士が発芽に挑んだそうですが果たせず、一旦寺に返したものを弟子の方が再挑戦して発芽に成功したのだとか。

shine Rinkobaasanさん
ありがとうございます。実は、この記事を書いた後、他のブログを逍遙中に「ひょっとして蓮と睡蓮は別の種?」と思い始めていたのですが、全然区別がつかなかったのです。そう言えば、大賀蓮の池にも、切れ込みのある小ぶりの葉がありました。睡蓮の葉だったのですね。繁く足を運んで、ぜひ睡蓮の花が沈んだ所を見たいと思います。

あ、ということは、記事中に「王子蓮」とした推測は見事に外れですね。他に白いのは「アルバカンディシマ」とあったように思いますが、これもまた睡蓮だったか蓮だったか不確かです。

shine kiyomaroさん
この記事の写真は6/15に撮ったものです。世話をしておられる方の話では、7月初めが見頃ではないかということでした。

shine 山口ももりさん
いやぁ、まったく。今年は、あやめ・かきつばた・しょうぶ の区別と 蓮・睡蓮の違いを覚えました。蓮・睡蓮はまだ Rinkobaasan さんに教わったばかりで、実物を見分けられたわけではありませんが。

投稿: 圭太 | 2009/06/19 09:11

私も、生菓子は好きですが、ナマモノ学は得意ではありません。蓮はシュして(じゃなかった死して)種を残すなんて駄洒落を考えていたら、人間にもこの種のことは可能かなんてSFじみた想像をしてしまいました。

大賀蓮は、確かにどこか高貴さが漂っていますが、「○千年前の人間は、、、」という○千年後の博物館学芸員の説明はどうなることでしょう。

投稿: joy | 2009/06/20 00:19

shine joyさん
joyさんは、句や和歌だけでなく駄洒落まで守備範囲が広範ですね。達人級の英語もあって、最近、撮影に心を奪われてしまっているので、ちょっと、いえ、かなり勉強不足です。生活を改めねば。

病気の人を冷凍保存する研究が行われているなんて話を聞きますが、実現できるんでしょうか。保存機器の名前はきっと玉手箱ですね。

X千年後(イクセンネンゴ)、アウストラロピテクスと並んで、ホモ・サピエンス・サピエンスが展示されているかもしれません。

投稿: 圭太 | 2009/06/22 17:09

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