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2009/11/24

天空の城

091123
(記事中の写真はクリック⇒拡大)

11/23に「天空の城」と呼ばれている竹田城址を訪れました。

竹田城址は兵庫県北部の朝来市和田山町にあります。安土城や姫路城と同じ「穴太積み」による石垣が見事な城跡です。

前日が雨で当日は晴れの予想。これは雲海が出る絶好の条件に違いないと勝手に思い込み、久々に早起きして出かけました。

僕の見込み通り、朝5時ごろの兵庫県南部は経験したことがないほどの深い霧。いつもの高速道路も怖くて飛ばせませんでした。前の車を頼りにそろそろと進みます。

どういう訳か姫路から北に向かう播但自動車道に入ると視界がよくなりました。

「もしかして、霧はもう晴れてしまったのか」

不安がよぎります。

到着は6:20。竹田城を日の出を背に捉えられるよう、西にある藤和峠が撮影ポイントです。駐車スペースは小さく、峠の道に路上駐車の車が並びます。見晴らしのいい峠の頂上は既にずらっと三脚がならんでいますが、ほとんどの人がそこで撮影をすることなく、寒いその場所を避けて固まっていました。

091123_2

何とか三脚の列の二列目に割り込ませてもらって、撮影を始めました。期待通り見事な雲海です。

が、しかし、

上の写真で竹田城が分かりますか? 雲海の中央やや右です。

雲海が見事すぎて、肝心の竹田城まで隠してしまっていたのです。

その後しばらくして日が昇り、いい具合に雲海が赤く染まりだしたのが冒頭の写真の頃ですが、やはり竹田城は恥ずかしがっています。

091123_3

さらに小一時間ほど待っていると、期待に反してどんどん霧が濃くなり、撮影場所にまで迫ってきました。

そのうち上空にも雲が出てお日様が隠れてしまい、ぎゅうぎゅう詰めだった峠も、この頃になると元の半分、いや、三分の一ぐらいに人が減っていました。

残った人たちはかなりのツワモノぞろいで、漏れ聞こえる会話によれば、今年30回いじょう訪れたという人や、京都から来たという恐らく70歳を超えている方、電子レンジまで積んで撮影旅行用に車をカスタマイズしている人などいろいろ。カメラも高級機ぞろいで、帰らず残った人はフィルム派が圧倒的多数でした。

恐らく気温は2度か3度で瀬戸内に慣れた身にはこたえましたが、周囲の元気な方々の陽気な話もあり、もうちょっと粘ることにしました。

すると、8時ごろだったかな、太陽の光が少し当たり始めました。でも、竹田城は隠れたまま、大柄で陽気な おじさま が提案します。

みんなで、ふぅ、しよう。ふぅ。いくで、せえのう。ふぅ。

おそらくみんなの息が数km先の竹田城まで届くのに時間がかかったのでしょう。しばらくすると、現れ始めたのです。ついに。

091123_4

もう、感動でした。やたらめったらシャッターを切ります。

091123_5

素晴らしい出逢いでした。初めての訪問でこれだけの姿を見られたのは、本当に幸運でした。

それに、フィルム派の方々の姿勢にも打たれました。取り捲る僕の横で、ただひたすら待つ姿に。一枚を大切にする気持ちを見習いたい。

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コメント

お見事!!
竹田城址の雲海(霧海)は有名ですよね。
見てみたいものです。

投稿: もうぞう | 2009/11/24 19:25

雲海の竹田城址、素晴らしいです。
しかも、初めての訪問でこれだけの写真が撮れたら
もう言うこと無しですね。
これはやはり、圭太さんの普段の心がけが良いのですよ!
最後の2枚はまるで、雲の合い間から覗く幻のようです。
最初の写真も、山の端から覗いた太陽がいい色で雲海を染め上げてますね。
雲海がまるで湖面のようにも見えます。

周りで一緒に撮影していた方々のエピソードも面白かったです。
「みんなでふうしよう」…素晴らしい方です。
こういうユーモアがある人ばかりなら、無用なトラブルも起きませんよね。
フィルム派の方の一枚一枚を丹念に大事に撮影する姿勢…
やはり枚数撮る自分には足りない部分です。
見習いたいですね。

投稿: 日光岩魚 | 2009/11/24 22:20

いい写真みせてもらいました。
竹田城址は、幻想的で、感激です。
また、実物は、もっと雲の広がりと変化を感じることができるんでしょうね~(私は、写真で実際の風景の素晴らしさを表現できないことに、いつも悔しい思いをしています。。)。
無茶苦茶行きたくなりました。
私は、11/23は、web情報の「紅葉みごろ」を信じて、丹波市の石龕寺に行ったのですが、すっかりだまされました。竹田城址にすれば良かった~~。
とは言っても、行ったことがありません。
また、詳しい位置関係を教えてください。
それと、雲海は何月ごろが一番よいのでしょうか?

投稿: NAP | 2009/11/24 23:15

shine もうぞうさん
えっ、新潟県にまで鳴り響いていますか? 兵庫県に住んでいながら、竹田城を知ったのは半年前なんです。県内と言っても、二つ隣の京都に行くよりも遠いので…(言い訳)

shine 日光岩魚さん
ありがとうございます。半年ほど行こうと思いながら行っていなかった竹田城を訪れたのは、やはり日光岩魚さんのブログで、あの素晴らしい雲海を見たからです。写真を拝見した後、最初の休日に早速出かけました。初訪問で良い風景に出会え本当に幸運でしたが、何度も足を運ばれた日光岩魚さんには悪いような気が・・・。だるま夕日の時のように何度も行く覚悟までしていたのですが。
ただ、行くのが遅くて、夜明け前の漆黒の闇が青みを帯び、その後 刻一刻と表情を変える空の変化の前半を見逃しました。日光岩魚さんのように徹夜が必要ですね。

shine NAPさん
ありがとうございます。
写真を始めて1年、最初はきれいに写ることに感動していましたが、最近は僕も思い通りに撮れないもどかしさを感じるようになりました。撮影が以前ほど楽しくなくなってきていた時にこの風景に出会え、自然のすばらしさを改めて感じました。ただ、今回も思い通りに撮れたわけではなく、向こうが圧倒的な力で撮像素子に飛び込んでくれただけですが…。
NAPさんもやられたんですね、「見頃情報」。僕も何度もやられました。webにも新聞にも。情報通りだったのは、去年の有馬の一回だけのような気がします。最近は情報を集めたHPではなく、最近訪れた人のブログで情報を得ようとしています。皆無のことも多いですが。
~今回の撮影場所~
播但自動車道 和田山ICを出て左折⇒国道312号線南下⇒2つ目の信号(加都)で右折⇒県道136号線を3km強西進⇒(竹田城への案内は無視して直進)⇒T字路を右折(案内板の「藤和」)の方へ⇒峠を登り切る辺りに駐車スペース(5台ほど掘っ立て小屋が目印)⇒駐車スペースすぐに絶景
~雲海の発生時期~
何せ1回行ったきりなので竹田城にあった案内板の情報です
9~2月末の明け方から8時頃(ただし発生しやすいのは11月までで、晩秋が最も確率が高いとか)
日本海に高気圧のちゅうしんがあり、よく晴れて気温差が大きく風が弱い日がいいそうです。

投稿: 圭太 | 2009/11/25 08:18

やっぱり、待った会がありました。素晴らしい写真が撮れましたね。得がたい思い出になるでしょう。皆様の暖かい会話もうれしい記事でした。有難うございます。

投稿: 山口ももり | 2009/11/25 10:26

shine 山口ももりさん
大いなる自然の力を前にすると、人はみな素直になれるということでしょうか。厳しい冷え込みを撮影場所の雰囲気が和らげてくれました。
ただ、その時の他の会話によれば、富士山に行くとトラブルが絶えないそうです。日本一の有名・人気スポットゆえ、人の密度が限界を超え、自然の力に対する畏敬の念が薄れてしまうのでしょうか。

投稿: 圭太 | 2009/11/26 07:34

こんな場所があるんですね!
飛行機の上から見たかのような景色ですね^^
私も行ってみたい~~(>▽<)

それにしても、「ふぅっ」のおじさん、
素敵ですね^▽^
うちの旦那は肺活量がけっこうすごいらしいので
(自己申告)その場にいたら、もう少しだけ早く
竹田城が姿を見せてくれたかもしれません~(笑)

投稿: たま | 2009/11/27 18:28

shine たまちゃん
ホンマにいい場所やで。下界とは違うという感じやろ?
でも、高速のICから15分ほどで行けて、車を停めてすぐの場所。信じられへんほどのことやけど。
俺も水泳部やったから肺活量は大きいねんけど、気恥ずかしくて、いっしょにふぅすることはでけへんかってん。ちょっと反省。これからは可愛いおじさんを目指します!

投稿: 圭太 | 2009/11/29 19:07

圭太さん こんばんは(o^-^o)
最後の写真、まさに天空の城ですね
何てすばらしい光景なのでしょうか・・・
1枚目の写真も素敵で、見入っていました
私はまだこんなに本格的な風景写真を撮ったことがありません
時間や天気や季節やあらゆる条件を計算してこそ、こんなに素敵な写真が撮れるのですね
写真で見せていただく私にも、感動の風景でした
私もいつかこんな場所で「せえのう。ふぅ。」と言いながら素敵な風景を撮ってみたいです
圭太さん、今回は風景だけでなくいっぱい素敵な出会いをされたのですね
でもやはり満足のいく写真を撮ることができたこと・・おめでとうございます(v^ー゜)ヤッタネ!!

投稿: vanilla | 2009/12/02 00:34

shine vanillaさん
ありがとうございます。scissors本当に得がたい体験が出来ました。
風景の素晴らしさは、4時起きしただけのこと、いえその幾層倍もの価値がありました。ただ、一生忘れないだろうとさえ思った感動が、1週間ほどで最早薄れてきています。一方、ふぅのおっちゃんを初めフィルム派の方々の一枚にかける姿勢に対する印象は今も強烈です。特に光に対する思いの強さは、光信仰の宗教ができるのではと思えるほどでした。
あれほどの思いを持ってシャッターを切れるようになりたい、事毎に集中して日々を送りたい、そう思っています。(今のところ)

投稿: 圭太 | 2009/12/02 09:25

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