春酔、思い出があふれ
一つ目は、前回の記事(2/1)の一週間ほど後のこと。左目がかすむようになりました。
疲れているのだと思っていたのですが、かすみが徐々に広がって3月には左目が真っ白に。仕事の段取りを何とかつけて、生まれて初めて眼科に行くと、
「白内障です。」
と言われました。去年、母が白内障の手術を受けたのですが、その時に高齢者の7割だか8割だかがかかる病気だと聞いていたので
「えっ、お年寄りだけではないのですか」
と聞くと、
「高齢者の方の白内障とは違って、アトピー性のものです。これは年齢に関係がありません。かなり進行しているので、手術しかないでしょうね」
「わ、分かりました」
とは言ったものの、流れ作業で大勢の患者を流れ作業であしらう大病院のやり方にカチンときていたこともあって、セカンドオピニオンを求めることに。
今度は、小さな医院へ行きました。僕の大学の後輩のようでした。(もちろん学部は違います。僕は医学部の対極の如き文学部なので)
そこもはやっていましたが、丁寧に見て頂き、論理的に手術が必要なことを説明してもらいました。
「手術は成功しますでしょうか」
「手術である以上、危険性がゼロということはありません。ただ、手術の中では安全性が高い部類であることは確かです。時間も早ければ10分以内、朝霧さんはアトピー性だから少し余分にかかりますが、それでも15分程度でしょう」
今度は、完全に納得のいく説明を頂いたので決心し、4月の下旬に手術を受けることになりました。
傷みなどは全然ないのですが、視界が半分とは言え遮断されるのは本当に鬱陶しく、今では早く手術を終わらせたい気分です。
二つ目は、子供のことです。上の子が、おかげ様で第一志望の大学に通りました。
この不況の中、酔狂なことに、芸術大学です。国公立の芸大は数が少ないとかで、本人なりに準備に努めていたようです。
確固たる夢があるようで、就職に有利とかそういうことを一切考えずに大学を決めたようです。血は争えないと感じました。
それよりも驚いたのは、一人暮らしを始めることです。京都の大学なのですが、神戸の西端の我が家からは2時間強といったところ。去年は自宅から通うと言っていたのに、いつの間にか、妻と娘で話を進め、家を出ることが既成事実となっていました。
初めて知ったときは、癇癪をおこしましたが、その実現に向け、妻が仕事を変えたり、娘も料理の練習をしたりで、納得せざるを得ませんでした。
まぁ、いろいろ屈託の多い僕としては、色んな感情があったのですが、今は喜んでいます。
その大学というのが、京都市の西郊にあるのです。桂離宮と老ノ坂峠の間にあります。老ノ坂峠は、明智光秀が「敵は本能寺にあり」と家来に言い渡したところです。
最寄り駅が阪急電車の桂駅で、そこから嵐山まで短い路線が出ています。下宿先を見つけた後、20年ぶりぐらいで、嵯峨野をぶらぶらしました。時間があまりなかったのですが、大好きだった常寂光寺を訪れました。
雪が降りそうな時は前の日から子供の所に泊まって、早朝から雪景色の嵯峨野を見るのもいいなぁなどと考えています。
仕事と目の具合で、コメントへのお返事が遅れると思います。ご容赦下さい。
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コメント
圭太さん、初めまして
前から時々お邪魔して楽しみにしていましたが、コメントを書くのは初めてです。
しばらくアップされてないのでどうしたのだろうと思っていました。手術うまくいくといいですね。
うちはもう息子たちはいい歳ですが、上の息子は詩や文章で飯喰っていくのが夢のようで30も近いのに現実に目覚めろよとはたはた困っています。
初めてホームページ立ち上げましたのでよかったらまた覗いてみてください。
投稿: マンボウ | 2010/03/30 11:27
白内障とのこと、ビックリいたしました。
で、眼内レンズが入るのでしょうか?
お大事になさってください。
投稿: もうぞう | 2010/03/30 19:59
初めまして。
ありがとうございます。手術は15分程度ですぐに終わる簡単なもののようなので、早く終わらせてすっきりしたいと思っています。
息子さんのことですが、同じ子を持つ実としてご心配は分かります。ただ、長寿時代、20代はまだまだ修行時代とも言える気がします。夢成って、マンボウさんが安心される日が早く来るといいですね。及ばずながら応援したいと思います。
ありがとうございます。
眼内レンズを入れます。遠近両用もあると聞いたのですが、自己負担で40万円だか60万円だかかかると言われ、あきらめました。
投稿: 圭太 | 2010/04/12 08:22
それ以上悩みが増えないことを祈ります
投稿: 玉井人ひろた | 2010/04/12 09:00
ありがとうございます。
思えば、今年は厄年でした。今年前半で色々あってくれたら、後半はいいように変わるかななどとぼんやり考えています。
投稿: 圭太 | 2010/04/12 09:41
随分ご無沙汰しておりました。と云う此方も一方的にブログを書くだけで返信を返す余裕も無い状態だったのです。京都へお嬢様、お一人住まい・・・私は中京に住み、阪急では西院駅から、まあ・・・8分くらいの処に住まいしています。嵯峨のならまかせて。お父様お出かけの節はお会いできるかもしれませんね。尤もこんなおばあちゃんにあってなにすんねん???っていわれそうですけど。でも、楽しみにしています。
投稿: 山口ももり | 2010/04/12 09:59
いえいえ、ぜひお会いしたいと思っています。
先日20年ぶりぐらいで嵐電に乗りました。車折神社、帷子ノ辻、壬生寺辺りをまたうろつきたいなどと思ったのですが、あの辺は中京でした?右京でしょうか? そう言えば、阪急電車を利用していたので西院は「さいいん」だと思い込んでいたのですが、嵐電では「さい」でした。感じからして、こちらが由緒ある発音なのでしょうね。学生生活を送ったのが反対の左京なので、今まで全然知りませんでした。東山でも知恩院は「ちおんいん」ではなく「ちおいん」と言っていました。
投稿: 圭太 | 2010/04/12 10:16