« 春酔、思い出があふれ | トップページ | インスタグラムはじめました »

2010/04/30

手術成功しました。

100426d90_031
(写真はクリック⇒拡大)

手術が成功しました。

前の記事で書いた白内障ですが、無事に手術が成功しました。

本を見ても、去年治療を終えた母親から話を聞いても、白内障の手術は簡単で10分ほどで終わるということだったので、高をくくっていました。

ところが、手術前の検査の時、執刀数が数千とかいうベテランの担当医が体調不良で休んでおり、若い恐らく30代前半の医者が診てくれました。診察室の外に貼ってあるプロフィールでは京大医学部出身。(因みに担当医は東京医科歯科大出身。)

圭太(以下 圭):「手術は簡単なんですよね?」

若い医者(以下 若):「まぁ、そうですが、手術は手術です」

圭:「というのと?」

若:「網膜剥離の可能性が0.2%、術後の感染例が0.1%、…(以下リスクと数字が続く)、安全な手術の一つであることは確かですが、100%安全な手術というものが存在しないこともまた事実です」

圭:「ま、まぁ、それはそうでしょうね」

見た目はヌボーっとした医者だったが、話し方はシャープ。それが、徐々に恐怖心を高める。そして、

若:「あ、朝霧さんは、アトピー性の白内障ですね。アトピー性の場合、老年性よりリスクがだいたい2倍になりますよ」

圭:「に、2倍?!」

若:「手術時間も1.5倍ほどかかります」

0.2%が2倍になっても0.4%、10分が1.5倍でも15分で大したことないやん、という気持ちにはさすがになれなかった。まぁ、でも気にしても成功の確率が上がるわけでもないので、もう何も考えないようにしました。

100426d60_060

そして、手術当日。

麻酔は局部麻酔でした。点眼の麻酔をしたあと、注射の麻酔です。点眼の方がよく利いて注射は全然痛くありませんでした。

ただ、眼以外は全く正常なので、話し声が全部聞こえ、意識が完全にあるのが、違和感があるというか、ちょっと怖いというか。

毎日、何件も手術をしているので、担当医やスタッフは実に手際がよく、パッパッパと、こちらの気持ちが追いつかない速度で作業を進める。

手術の場所に行くと、すかさず手術をする方の眼の上下をテープで固定される。それ以外の顔に覆いがかけられる。麻酔はこの次に行われた。

視界がどんどん暗くなり、ついにはほとんど真っ黒に。ただ、真ん中だけはオレンジというのか、赤というのか、灯りが見えているような感じ。

担当医:「さぁ、上を見て、きょろきょろしないでね」

圭:「は、はい」

見える方の眼は覆いがされており、手術の方の眼は視界が消えている。だから、どこが上か分からない。ど、どこなんだ、お思っているうちに、…

担当医:「ほら、下を向かない、上を見て、上、天井の方」

圭:「は、はい」

返事をしながらも、まだ「上ってどこや」と惑う。視界はほぼ消えているのですが、真ん中の灯りのようなところは、ほんのりと何かが見えます。

手術用具が近づいてくると分かるのです。なにやら先がとがっているような感じ。

担当医:「ほら、きょろきょろしない、じっと上」

圭:「はい、すみません」

こんなに叱られるのは、中学の部活動以来。

担当医:「また、そうやって下をみるやろ、上。そうそう、そう、そう。あ、あらららら

ちょ、ちょっと、先生、あららららって何や!?

僕の大きな不安と疑問をよそに、何事もなかったように作業は続けられる。医者が看護師に指示を出す。

担当医:「次、バキューム

ば、バキューム?! 掃除機?? 再び僕の不安と恐怖をよそに作業が続く。「バキューム」のうなり声が耳に届く。

(長くなったので、以下略)

とてつもなく、長い時間がかかったように思いました。特に、細い箸のようなものが眼に近づいてくる時は怖かった。な、何すんねんっ!と叫びたい気持ちでした。

でも、術後に時計を見ると、恐らく手術室にいたのは12、3分というところ。担当者の方々は軽く手術をされたようです。

術後の30分ほどの安静の後に眼帯を外した時の気持ちは忘れられません。

世の中はこんなに澄んでいたのか

そうつぶやいてしまいそうでした。本当にもう爽快。目の上のたんこぶは鬱陶しいものとされますが、それどころか「目の中のすりガラス」がとれたのですから。

それにしても、あの術中のあららららは何だったのか。ちょっとだけ気になっています。

でも、それをはるかに上回る爽快感。桜の季節は鬱陶しい気分のまま終わってしまいましたので、これからはみずみずしい新緑を思い切り楽しみたいと思っています。

100426d90_033

付記)若い医者の台詞にあるリスクはうろ覚えの記憶による数字です。まぁ、要するに適当です。

|

« 春酔、思い出があふれ | トップページ | インスタグラムはじめました »

圭太と愉快な仲間たち」カテゴリの記事

コメント

良かったですねえ。
私の妹は若いころ眼科病院の看護婦だったので手術の様子は聞いていましたが・・・度胸が欲しいです。

投稿: 玉井人ひろた | 2010/04/30 22:10

無事終了、おめでとうございます。

投稿: もうぞう | 2010/05/01 19:02

手術成功、おめでとうございます。
これからは一回りクリアー(笑)な写真を楽しみに
しています。

投稿: kiyomaro | 2010/05/01 22:10

shine 玉井人ひろたさん
ありがとうございます。
術前はたかが15分などと思っていましたが、術中は本当に長く感じました。目をつぶるというのは、現実逃避の最も簡単で最も有効な手段なんですね。目をつぶれないのがあれほどつらいこととは思いもしませんでした。

shine もうぞうさん
ありがとうございます。大げさなようですが、第二の人生を歩み始めたような気分です。

shine kiyomaroさん
ありがとうございます。クリアーな写真を目指します。一瞬を大切にしたいと考えています。

投稿: 圭太 | 2010/05/01 23:50

圭太さん手術成功おめでとうございます!
本当に良かったですね。
これでまた、圭太さんの新しい写真が沢山見れる
と思うと嬉しくなります。

実は自分も幼少の頃、左目に微かに白内障が
あると診断されました。
当面視力に影響のあるものではないけど、
年を取ってから悪化するかもしれない…
当時は白内障の有効な治療法も無く
自分よりも親がショックを受けていましたね。
年を取ってきて自分なりに覚悟を決めていたのですが
医療技術の進歩は素晴らしいですね。
今回の圭太さんの記事を読んで希望を持つことが
できました。
今のところは問題ありませんが、自分もいつか
圭太さんと同じ手術を受ける日が来ると思います。

ところで、ファインダーの見え方もやはり抜群に
良くなりましたか?
自分はコンタクトですが、裸眼でありのままを
見れるって素晴らしいですよね!

投稿: 日光岩魚 | 2010/05/03 00:58

shine 日光岩魚さん
ありがとうございます。それにしても、子どもにも白内障ってあるんですか。さぞかし親御さんはご心配されたでしょうね。日光岩魚さんも、慣れてしまってはいても、いつかはくるという小骨がずっと喉にささったままなのは、たまりませんね。僕はたった数ヶ月ですが、本当に鬱陶しい気分でした。
視界はもう、本当に良好です。梅雨明けよりも、秋風が初めて吹いた時よりも、爽快です。ただ、これで失敗作の言い訳ができなくなりますが。
白内障の手術をすると自分でピントを合わせられなくなります。単焦点レンズを入れるのですが、僕は近い距離用のレンズを入れたので、遠くを見る時は近視用の眼鏡が必要です。まぁ、手術前もかけていたので、それほどの違いはありませんが、ピントが合う距離より手前はよく見えないのがちょっと不便と言えば不便です。老眼鏡をかければ見えるそうですが。
今は遠近両用レンズもあると紹介されたのですが、まだ新しく無保険で40万円ほどかかるとのことで僕は断念しましたが、日光岩魚さんが万一手術をするとすれば、その時には保健が適用されるようになっているかもしれません。
母方の祖母が弱視で、叔父が失明してしまったので、母親からあんたも同じ血をいくらかひいているのだからよくよく気をつけなさいと何度も言われていたのですが、今さらながらちゃんと聞いておけば良かったと反省しています。日光岩魚さんもくれぐれもお気をつけて下さい。

投稿: 圭太 | 2010/05/03 23:01

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/13076/48222256

この記事へのトラックバック一覧です: 手術成功しました。:

« 春酔、思い出があふれ | トップページ | インスタグラムはじめました »